KDDI、5G活用のドローン配送管理システム開発 複数機体の同時運航を実現
5Gで実現する次世代ドローン配送
KDDI株式会社は2025年11月7日、第5世代移動通信システム(5G)を活用したドローン配送管理システムを開発したと発表した。このシステムにより、最大10機のドローンを同時に運航・管理することが可能となる。
新システムは、5Gの超低遅延・高速通信の特性を生かし、リアルタイムでドローンの位置情報、バッテリー残量、気象データを一元管理。UTM(無人航空機管制システム)と連携することで、複数のドローンが安全かつ効率的に飛行できる空域交通管理を実現する。
実証実験では、東京都内の商業施設から半径3km圏内の配送拠点へ、食品や日用品を配送するサービスを実施。従来の地上配送と比べて配送時間を平均60%短縮し、交通渋滞の影響を受けない安定した配送を実現した。
KDDIは「ラストワンマイル配送の課題解決には、通信インフラとドローン技術の融合が不可欠」とし、2025年度中に首都圏5か所で実用化を目指す。また、楽天グループやANAホールディングスとも連携を強化し、ドローン配送のエコシステム構築を加速させる方針だ。
- 記事提供
- ITmedia ビジネスオンライン
- 著者
- テクノロジー担当記者
- 公開日
- 2025-11-07